超遠距離恋愛は難しかった
私と彼が出会ったのは北欧の国スウェーデンでした。
そのころ私は日本の会社で仕事をし、たまに出張でスウェーデンに来るという生活をしており、同じようなスタンスで働いているオーストリア人の彼とたまたま出会ったのです。
その年の夏は二人ともストックホルムで仕事をすることになったので、彼の提案で私はホテルを引き払って彼の借りているアパートメントに移ることにしました。
しかし夏が終わると私は日本に帰らなくてはなりませんでした。
空港に向かう日の朝、仕事に向かう彼は何の約束もしてくれず、ただ「元気でね」と言っただけでした。
日本に帰ってきてからの私は忙しく、会社と家とを往復するだけの毎日でスウェーデンでの彼との日々はもう遠い昔に終わったことのように感じていました。
彼から電話があるわけでもなく「ああ私は彼にとってなんでもなかったんだな」と落ち込むばかりでした。
しかしそれは私が日本に帰ってきて2週間ほどしてから起こったのです。
彼が「もうやめにしよう」と告げた
ある週末、私が家でゴロゴロしていると電話が鳴りました。
「彼だ!」胸をどきどきさせながら電話に出ると「元気だった?急なんだけど明後日から日本に行くよ」と彼が私に告げたのです。
そして彼は日本に来て、私に「遠距離は良くないね、もうやめにしよう」と告げたのです。
私は一瞬どういう意味かわからなかったのですが「二人でオーストリアに住もう」と彼が付け加えました。
住み慣れた日本を離れるのは辛かったけど私は彼との生活を選ぶことにしました。
やはり遠く離れて暮らしていると疑ったり信じられなくなることが多くなってしまいます。
それは私だけでなく彼も同じだったのです。
勇気をもってチャンスを生かすことが大事だと思いました。
彼のセリフがなかなかにおしゃれですね。
普通の日本人が言ったら浮きそうな映画に出てくるようなセリフです。
それほど長く付き合ったわけではないのに、この決断力・行動力。
凄いですよね。